府国生第917号 内閣府認証 NPO法人 猫達の幸せを守る会

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新着情報

更新日時 2012.11.16

猫達の幸せを守る会の移転について(理事長 小林幸子)

蒸し暑い夏の暑さをようやく乗り越えたと思いましたら、

猫にとりましては、もう暖をとらねばならぬ気候になりました。

 

夏からこの方、猫博の未来に関わる大きな出来事がございました。

13年の長きに渡り、無償で提供して頂いていました当会の土地・建物を、持ち主様へご返却

せねばならなくなりました。

 

当会としては、この半年間、何とかして130匹の猫達、14頭の犬達を守りたいと思い、

房州の内陸部、当会のある千葉県鋸南町から館山の間にて、
移転先として民間の土地建物、公共の土地建物等を探しては東西南北走り回っておりますが、

当会スタッフが、主治医がいらっしゃる館山に猫犬を車で30分以内に連れて行くことができ、

ほとんどのスタッフとボランティアさん達が住んでいるこの鋸南町から電車か自転車で通える
範囲内で確保することは大変難しく、まだ見つかっておりません。

 

新天地では、今よりも多くの猫たちを、少ないスタッフでも効率良くお世話ができるような
物を建てたいと考えて居ります。

また、移転先では新たにボランティア様方を募集して、遠方からの研修生や数週間~数カ月で
来て下さるボランティア様をも受け入れ可能な建物も合わせて建設したいと思って居ります。

もし、私共が希望しております条件の土地にお心当たりのある方がいらっしゃいましたら

ぜひご連絡をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

 

毎日のごとく、「猫ちゃん引き取って頂けますか?」という電話が掛かってまいります。

きちんと電話して頼みにくる良い方ばかりではありませんで、

猫博の敷地内の裏表の置きざり放置猫は、昨年より多く発生しております。

人に依る動物放置はいつになったら止むのでしょうか。

 

夏休みの期間中には、館内に150匹以上の猫が居ました。

病気のまま放置する者も居りますので、見つけてすぐに病院に直行は当たり前。

出産後すぐのまだ目の開かぬチビニャンも何匹も何匹もやって参りました。

専従スタッフのシイゴロの労苦は筆舌に尽くし難しでございます。

 

そんな中でも、心優しい人々との接点の多い猫博でございますので、
この秋迄に、何とか80匹程里子に行くことが出来ました。

 

あーやっと150匹から120匹に減ったー!と喜んだのもつかの間で、
又、10月に入ってから今度は秋仔のチビニャンがゾクゾクとやって参りました。
可愛いったら有りません・・・

又、又、里親様探しの日々でございます。

 

猫博と猫達の幸せを守る会の活動が、今後、どの様に進んでゆけばよいのか。

はるか遠く、近く、日本国中を見渡せば、若い人の数よりも老人ばかりが目立つようになりました。

 

先日、こうたろう君という、エイズにかかっていたオス猫が、静かに私の腕の中でお別れしました。

この仔はある老人に飼われていたそうです。

ご老人が亡くなられた後、遺族の方々は面倒を見ず、外に放り出され放浪。ご近所の美容院の方が

助け、ボランティアのYさんを通じ、私共とご縁があり二年。猫博が終の棲となりました。

 

これは単なる一例ですが、この様な事は、今、日本各地で起きている、沢山有る出来ごとです。

老人の保護施設も、猫達のシェルターも本当に必要だと思います。

 

先日、鴨川のK病院の副院長と御子息さんが訪ねて来られました。

以前にも見えたとおっしゃられましたが、今回はお会いできてお話を伺うことが出来ました。

 

話を聞くと、館山のK病院の内に、ワンニャンと同伴できる単独の病棟を造り、入院し易くしたい

というのです。3年をめどに造りたいというお話でした。

 

ついでに、私共のような行き場を失った猫達のシェルターも作って下さいと申し上げましたが・・・。

営利と非営利で少し考え方に差が有りますが、動物達のその後の行く末の事も考えてもらえれば

有り難いなと 思いましたが・・・。

まだまだ日本は、動物達の幸せの光がなかなか見えて参りませんね。

 

今回の移転をきっかけに、当会としても、いずれ、猫と猫好きさんが共に最期の最期まで住める、

心優しい施設(飼い猫を連れて入れる老人ホーム)を造りたいと思って、進んで参ります。

 

また、開館当初、希望しながらも手洗い所が不備の為、実現出来なかった「またたび喫茶」と

「にゃんこ文庫」をドッキングさせた場所も造りたいと思っています。

もう少し活字に触れる機会を、猫に関する本を読んでいただく機会を、
旅のお疲れをゆっくりと癒していただける場所を、ご来館者の皆様にご提供できたら、と。

 

土日の「またたび喫茶」では、銀座でインド料理店Nを営んでおられるご支援者様のカレーと、

ボランティアのYさん(元ラーメン屋さん)の野菜ラーメンもご提供できればと、夢を膨らませて居ります。

 

苦しい事の多い世の中でも、先の希望を望みながら、猫達の未来の幸せを確実なものにしたいと

思って居ります。

 

私もあれから十五年(東京から田舎に戻って)

あれから十三年(猫博を開館してから)

 

月日が流れ、当然、みな様と等しく年齢を重ねて参りました。日頃の余りの多忙煩雑さの中で、

年齢を考えたり、病を思ったりする暇もなくやって参りました。

 

日々文字を書きすぎ、恥もかきすぎ、汗もかきすぎ、だいぶひどい目の遠さ、体力の減少を感じる様

になりました。

 

次の世代の人々の理事、監事様方に、上手にバトンタッチ出来る様、あと二、三年、頑張りたいなと

思って居ります。

 

でも神様は、いつあの世に手を引っ張るかわかりません!

いつ引っ張られてもよい様に、体制を整えて参りたいと思います。

シェルターをしている者が迷っていたのでは、様に成りませんから・・・

笑われてしまいますから・・・

 

当会の無償ボランティアのHP管理者が調べてくれたところ、どこのNPO(動物保護法人)も、

移転の際の寄附金を皆様から募って居ります、と。

 

私共、猫達の幸せを守る会と致しましては、目標額を1,200万円と考えまして、
新天地での活動を始めたいと思って居ります。

募金も少しずつ、段階的にお頼みしながら、最初から立派な物を望むのではなく、
集まった金額で少しずつ目標に近づけていければ良いのではと、

あせらずに進みたいと思います。

 

猫博の展示用の猫グッズも、移転先では現在の猫博ほどのスペースはとれないと思いますので、
超めずらしい物だけを残し、同じ種類が2つ以上ある品については販売し、
猫達のために役立てたいと思っております。

 

一人で考えていても、行きづまることもあります。
理事会の皆様からお智恵をお借りしたり、ご支援者様方から良いご意見をお寄せ頂きながら
勧めて参りたいと思って居ります。

 

皆様、猫達が安心して暮らせる場所ができますよう、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

各地の紅葉が終わりますと、いよいよ寒さに向かいます。

どうぞお体大切に、お願い申し上げます。

 

 

平成24年11月

認定特定NPO法人 猫達の幸せを守る会

理事長 小林幸子

 


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